サムネイル: 年明け、そして、年度末。計画の季節です。

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年明け、そして、年度末。計画の季節です。

あけましておめでとうございます。
2023年もよろしくお願いいたします。

新しい年を迎えて…と申し上げたいところでありますが、会社によってはこれから年度末に向かって一層歩みを早めなければいけない!という会社もあるのではないでしょうか。

不思議なもので、1日1日は全て繋がって連続しているのに、
年末・年はじめ、年度末・年度はじめ、となると、気持ちも活動の在り方も大きく変わる区切りという感じがしますね。

大きな企業の場合ですと、来年度以降何をしようか、事業計画を詰めていく作業もこれから大詰めを迎えるような気がします。
大きな会社ほど、このようなプロセスは会社としての一体性・整合性を取るうえでも大事ですから、仕事の中でも大きなウエイトを占めてくるのではないでしょうか。
特に新規事業開発の場合では、これまでの延長線上に未来があるわけではないので、「なぜこのビジネスをやるべきなのか」を説明し、次年度以降も続けるという意思決定をしなければなりません。
これは企業として絶対に必要なことです。

しかし同時に、新しい事業がいい事業になるかどうかは、最後はお客様が決めることでもあります。
次年度のこと、未来のことを考えるタイミングだからこそ、これまでの活動を振り返りながら、「社内をどう通すか」だけでなく「新年度からこのビジネスをどう導いていくか」を考えたいところです。

また、こういった計画を立てるときに、「なにをするか(=作業)」を基準で考え、それだけを表明してしまうと、後々計画の変更やピボットがしにくくなります。人間、「これをやります」と表明してしまうと、なかなかそれを変えることは難しいものです。
そういった事態を避けるためにも、現時点仮説で全然良いので、「ビジネスを成功させるために何が必要なのか(=目標)」を先に考え、その目的に紐づけて行動を明確にしておくことが大事です。そうすることで、後々、目的が変わったり、目的達成のためにもっとよい方法がでてきたりした時に、計画に縛られることなく、目的達成のためにbestな行動を採用しやすくなります。

計画は計画でしかありませんが、人間や組織は一度計画を作ればそれに縛られるものです。
次の年度を気持ちよく過ごすためにも、意味のある計画を立てることが重要な時期だと言えそうです。